アイシングの方法

2008年5月 2日 (金)

RICEの法則

特にケガに対する「アイシング」を必要とするような応急処置には通常「RICEの法則」に従った処置を必要とします。

・R:rest(安静)

ケガをしたらまずは運動やスポーツなどを中止します。しかし中止するだけでは不十分です。

ケガをした患部に負担がかからないような姿勢を保持すること、例えば足首を捻挫したら立位でいるよりも座って足を投げ出した姿勢のほうが足首にかかる負担が軽くなります。

患部に負担をかけないようにすることで患部の周囲の筋肉が硬くこわばること(筋スパズムと言います)を予防できます。

・I:icing(冷却)

ケガをして痛みのある部位を中心にアイスパック等で冷やします。この時できるだけ皮膚にぴったりとアイスパックがくっ付くようにします。


・C:compression(圧迫)

アイスパック等を当てた場所をバンテージなどで少しきつめに巻いて固定します。

この時巻きがきつ過ぎると末端に血液が流れなくなってしまうので注意が必要です。巻いた先の皮膚の色が紫色になったり感覚が無くなってきていないか注意しましょう。

もし、巻きがきつ過ぎるようなら一度緩めて巻きなおしましょう。


・E:Elevation(挙上)

圧迫固定が出来たら後は患部を高い位置に保持しましょう。仰向けなどで安静姿勢をとる場合、患部の下にクッションなどを置いて少し高い位置に固定しましょう。

こうすることで患部への過剰な血流を抑え、浮腫を起こしにくくします。


これらのことができたら後は20分程度そのままで安静にしています。この時、たまに固定している先の皮膚の色や皮膚の感覚を確認しながら行いましょう。

しばらくアイシングをしていると患部が次第に痺れのような感じがしてきますが、これはアイシングによる麻酔効果なので心配はいりません。

ケガの場合、後になって痛みが増強してくることも良くあることです。特にケガをして1日~3日程度は継続してアイシングを行ったほうが良いケースもあります。

ケガをした当日はできれば【2時間に1回、20分】を目安に就寝前まで断続的にアイシングを行いましょう。もし痛みが強いようであればもう少し間を詰めても構いません。


※自宅でアイシングを行う時の注意点

自宅でアイシングを行う時に注意したいのが家庭用の冷蔵庫のフリーザーで作られた氷を使用する時です。氷をそのまま使用すると凍傷になる危険がありますので、水を混ぜて使用したほうが良いです。

また就寝中にアイシングが難しい場合は「ゲル状」のシップ薬を利用して包帯等で圧迫固定し、患部をやや高くした状態で休みましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年5月 1日 (木)

アイシングの効果

アイシングを行うことで得られるメリットは、

損傷部位の細胞の代謝レベルを一時的に下げて細胞が活動するのに必要な酸素や栄養分の絶対量を減らす事で、損傷部位の周囲の細胞が二次的に低酸素障害を起すことを予防できる

ということに尽きます。

つまり損傷部位やその後に影響を受けるかもしれない部位を最低限度に抑えることができるということです。

また、「アイシング」には炎症反応を抑える効果もあります。

「炎症反応」とはケガを治したり細菌やウィルスなどの外敵を退治する際に起きるカラダの現象で、腫れや痛み、発熱などを伴います。

このような現象は本来は「自然治癒力」を高める反応なので【良い反応】なのですが、急性の炎症反応の場合は一時的に反応を抑えてあげた方が良い場合もあります。

特に患部が大きく腫れたり熱感があったり、痛みが強い場合はできるだけ症状を強くさせない為に「アイシング」が必要です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月28日 (月)

アイシングとは

最近スポーツの中継などで選手達が競技の終了後にカラダの様々な部位に大きなバンテージを巻いている姿をみる機会が多くなりました。

あの大きなバンテージの下には筋肉や関節などをアイシングする為の氷嚢であったり、コールドパックなどが存在しています。

こういった「アイシング」という行為はスポーツ選手の為の特別な行為と思われがちですが、一般の生活の中にも必要となるケースがたくさんあります。

例えば、健康増進の目的で行っているウォーキングやジョギングのクールダウンに、急な腰痛や膝痛、腱鞘炎、捻挫や打撲、火傷や発熱、熱中症、歯の痛み、日焼け、鼻血などにも対応が可能です。

「アイシング」は応急処置の第一選択肢であることを知っておくと様々な場面で役に立つ時があると感じています。

特に何かのケガをした際などは医療機関を受診するまでの時間を使って適切な応急処置を行うことで、その後の予後の良し悪しにも関係してきます。

是非、「アイシング」の方法を知っておきましょう。



| | コメント (1) | トラックバック (0)