2008年4月 5日 (土)

野球肘

患者さん:高校球児(16歳)
症状:投球時の肘の痛み
整形外科での診断名:野球肘

彼は小学校時代からずっと野球をしており、以前から肩や肘に違和感があったが、高校で公式野球部に入部してから症状がさらに悪化。近所の整形外科で診察を受けたところ「野球肘」の診断を受け、休養と痛み止めのお薬、シップで様子を見るように言われた。

しばらく様子を見ていたが症状に改善が見られないということで、私のところに相談に。

本人としては、

「本当にこのままで良いのか?」

という不安で一杯なので、もう少し精密な検査を受けたいがどうしたら良いか分からないということでした。

一般的に町の整形外科ではレントゲン検査は受けられますが、その先の詳細な検査、例えばCTやMRIといった検査を受けられる場所は少ないと思います。

そこで、整形外科の中でも「手の整形外科専門医」がいらっしゃる病院でのMRI検査を薦めました。

「手の整形外科専門医」というのは、主に肘から指先までの症状を専門的に診察・治療を専門に行っているお医者さんです。

そこで、専門医の先生にMRIで診察して頂きましたが、最終的には大きな問題はないということで、彼の不安も取り除くことが出来ました。

ただ症状そのものは投球すると気になってしまうという事で、彼から依頼されて「投球フォーム」のチェックを行ってみました。

すると、投球フォームに若干の問題があることが判明し、ビデオ撮影をしながら特に大事な2,3点について修正していきました。

そして現在の症状については練習前後のストレッチ、練習後のアイシング、帰宅後に自分で温灸治療を行ってもらうことにしました。

そんな彼から最近連絡が入り、投球フォームをチェックしながら調整中ですが肘の違和感は比較的改善してきているようです。また温灸治療をした方が調子が良いと言うことで温灸治療も継続しているそうです。

今回の症例では、肘そのものの構造的な問題はなかったのですが、小・中学校と身につけてきた「フォーム」にやや問題があって、結果として肘に負担がかかったままで投球していることが肘に症状を発生させていました。

カラダの症状の治療を行うときに重要なことはただ症状を楽にするというだけでなく、

『どうしてその症状が出ているのか』

という視点をもってカラダの使い方、動作、生活環境などの改善点を見つけていくことも重要なんだと改めて経験させて頂きました。

今年高校2年になって、いよいよ本格化する高校野球生活を完全燃焼できるようにさらにサポートしていきたいと思っています。

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